2010年09月19日

死との約束

〈作品データ〉
2008年 イギリス、アメリカ「Appointment with Death」
演出:アシュレイ・ピアース
脚本:ガイ・アンドリュース
原作:アガサ・クリスティー
出演:デヴィッド・スーシェ、ポール・フリーマン、ティム・カリー、シェリル・キャンベル、ゾーイ・ボイル、トム・ライリー、クリスティーナ・コール、ジョン・ハナー、エリザベス・マクガヴァン他

今シリーズで唯一徳丸が原作を読んでいる作品ですが、原作とはまったく異なる内容に仕上がっています。初見と同じようなものです(まぁたとえ原作どおりに作ってあっても覚えちゃいませんが)。

これも殺害される人物がまったく同情の余地のない、人間として最低レベルの人なので、多くの人はむしろ犯人に同情してしまうと思います。原作とは違う内容になってはいますが、これはこれでとてもよくできた作品に仕上がってます。ただ殺人への最初の伏線は、徳丸でも見抜けるものでした(笑)。

画面の雰囲気から想像するに、陰惨なストーリーとは裏腹に、俳優やスタッフ陣はとても和気あいあいと、楽しい撮影を経験したんじゃないでしょうか。けっこうヘビーな内容なのに、あまりそれを感じさせませんし。やはりロケは大変だけど楽しいんでしょうね。

はぁ、気付いたら「名探偵ポワロ」ももう終わってしまいました。ジェラルディン・マクイーワンのミス・マープルなんかどうでもいいので、早いとこ次のシリーズを放送してくださいなるべく早く。頼みますNHK。
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第三の女

〈作品データ〉
2008年 イギリス、アメリカ「Third Girl」
演出:ダン・リード
脚本:ピーター・フラナリー
原作:アガサ・クリスティー
出演:デヴィッド・スーシェ、ゾーイ・ワナメイカー、ジョン・ワーナビー、ジェミマ・ルーパー、マティルダ・スターリッジ、トム・マイソン、デヴィッド・イェランド他

またもやオリヴァ夫人が大活躍。ポワロさんといいコンビです。
この作品も知らずに観るとなかなか複雑で、ややこしく感じられますがわかってしまえばやっぱりただの財産目当てです。この作品だけは徳丸にもうっすらと犯人のニオイみたいなのは嗅ぎ取れたんですが、残念ながらズバリ正解とはいきませんでした。最後にもう一ひねり来るとは。

この話はうまくはしょれば短編でも作れそうな感じです。それほどストーリーに深みはありません。ただ物語の中心となる女性:ノーマはちょっと気の毒な身の上で、そこらあたりはうまく表現されてたんじゃないかと思いますね。最後はハッピーエンドでよかったですけど。ポワロさんまで泣かしちゃってさ。ヒューヒュー(←?)。
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鳩のなかの猫

〈作品データ〉
2008年 イギリス、アメリカ「Cat Among The Pigeons」
演出:ジェームズ・ケント
脚本:マーク・ゲイティス
原作:アガサ・クリスティー
出演:デヴィッド・スーシェ、ハリエット・ウォルター、スーザン・ウルドリッジ、アントン・レッサー、アダム・クローズデル、ナターシャ・リトル他

今シリーズ中の徳丸のお気に入り。ポワロさんの友人の校長先生に好感持てるし、教職員たちはキレイどころぞろいだし(一部除く!)、生徒の女の子たちはカワイイし♪原作は未読ですからどうなってるのかわかりませんが、この映像化作品に限ってみても、いかにもクリスティーっぽい設定だと思うのですがどうでしょうか。
しかしよいよまったく最後まで犯人わかりませんでした。ポワロさんが「アナタです誰々(さあ誰でしょう?)!」って指摘するまでサッパリ。個人的に「あの人じゃなきゃいいなー」と思ってた人は犯人じゃなかったのでそれはよかったです。

もともとの殺される人がいかにも嫌なヤツなので、別に捜査しないでもいいんじゃないなんて思いましたが、真相はそういった個人レベルの好き嫌いの話じゃなくて、えらく国際的な空気をはらんでたので、スケールのでかい話だったのだなとラストで気が付く始末。しかしよく考えると個人の欲望から出てる動機だったりするんですが。

複数の陰謀が渦巻いて、ごっちゃごちゃになってしまった学園も、ポワロさんのおかげで(というかまぁ、アップジョン夫人がいなかったら解決していたかどうか)落ち着きを取り戻し、最後は丸く収まります。この収束感がたまりませんねぇ。クリスティー作品の真骨頂です。
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マギンティ夫人は死んだ

〈作品データ〉
2008年 イギリス、アメリカ「Mrs McGinty’s Dead」
演出:アシュレイ・ピアース
脚本:ニック・ディア
原作:アガサ・クリスティー
出演:デヴィッド・スーシェ、ゾーイ・ワナメイカー、リチャード・ホープ、ジョー・アブソロム、サラ・スマート、ポール・リース他

ハイいよいよ始まりました、デヴィッド・スーシェ版「名探偵ポワロ」新作4本の登場です。
でも実はこの4本の後、「オリエント急行の殺人」を含めた次の新シリーズ4本もまだ控えてるんですよねー。さぁはたしてNHKがそれをいつ放送してくれるのか、乞うご期待です。なるべくはよしてー。

でまぁ、今回のシリーズ第1弾はこちら「マギンティ夫人は死んだ」。この作品も含めて、徳丸は「死との約束」以外の3本の原作未読です。なのでまったく予備知識なく観たわけですが、案の定3本ともサッパリ犯人わかりませんでした(笑)。
ていうかポワロシリーズは映像化すると原作とビミョーに設定を変えてくるので、その点脚本家の力量にもかかってくるわけですが、今回の新作は4本とも、ストーリーとか見ごたえとかいう面から言っても、なかなかの出来ばえだったんじゃないでしょうか。ここ数年の長編作品は徳丸的にあんまり所望じゃない作品もあったりしたんですが、今シリーズは原点の“謎解き”や“誰が犯人なのか?”という面で、なかなか見ごたえある解釈をしてくれてます。

で、今回の「マギンティ」。いろいろな登場人物が現れて、しかもみんなそれぞれにちとアヤシイ。いかにもクリスティー風です。
徳丸的にはオリヴァ夫人を使うのは、なかなか効果的だと思いますね。彼女が原作にも出てくるのかどうかは知りませんが、短編作品の頃のヘイスティングスやミス・レモンのように、ポワロさん以外のレギュラーメンバーが出てくれる方が、なんとなくすっとその作品に入り込める気がします。まぁジョージもいるけどあんまり目立たんし。

ところで捜査の途中で駅のホームから線路に突き落とされ、危うく命を落としかけた我らがポワロさんなんですが、ラストでその真相を説明しますけど、徳丸は何度見返してみても“犯人”の動機がイマイチよく理解できないんですが。本筋のマギンティ殺しの方はとても納得できる説明でしたが、ポワロさん殺人未遂事件の方はよくわからず、そっちばかり気になっちゃいました。まぁなんにせよ無事でよかったけど(笑)。
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クリスタル殺人事件

〈作品データ〉
1980年イギリス「The Mirror Crack’d」
監督:ガイ・ハミルトン
原作:アガサ・クリスティー
出演:アンジェラ・ランズベリー、エリザベス・テイラー、ロック・ハドソン、キム・ノヴァク、トニー・カーティス、エドワード・フォックス、ジェラルディン・チャップリン他

前回の「地中海殺人事件」に引き続き、クリスティー生誕120年を記念しての放送です。
が、「地中海殺人事件」にしろこの「クリスタル殺人事件」にしろ、邦題にセンスがあるとはとても言えない気がします。なんで原作小説のタイトルどおりにしなかったんでしょう。そもそも「クリスタル殺人事件」という意味がよくわかりません。何よクリスタルって。
が、この「クリスタル殺人事件」、映画の原題だってちょっと引っかかります。“The Mirror Crack’d”って、なにゆえ原作タイトルから“From Side to Side”を省く必要があるのでしょう。これでは趣も何も感じられないと思うんですがねぇ。諸般の事情でしょうか。

まぁそして肝心の中身ですが、こちらはミス・マープル物です。主演は「ジェシカおばさんの事件簿」で有名な、アンジェラ・ランズベリー。徳丸にとってはミス・マープルというより“ジェシカおばさん”としての彼女の方がしっくりきます(つうかジェシカおばさんにしか見えん)。だいたいミス・マープルがタバコをプカプカ吸いますか。ミス・マープルはそんなにガラ悪くないです。

そして映画の見どころとしては、やはりエリザベス・テイラーでしょうかね。原作の雰囲気としては、犯人とその周辺の人物にけっこう同情してしまいそうな話なんですが、映画化するにあたって謎解きなんかよりもむしろ、ゴージャスな俳優陣を愛でて楽しむ作品に仕上げてるみたいです。ストーリーもわりとはしょってますし。
どうかすると大雑把な作品になってしまいそうなところですが、エリザベス・テイラーのかわいらしさでカバーしてる部分が大いにあると思います。ジェシカおばさん(じゃなくて、ミス・マープル)は今回目立った活躍はしないくせに、最初と最後にしゃしゃり出てきて、さっさと解決して気付いたら「あれ、終わり?」といった具合です。
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地中海殺人事件

〈作品データ〉
1982年イギリス「Evil Under The Sun」
監督:ガイ・ハミルトン
原作:アガサ・クリスティー
出演:ピーター・ユスチノフ、ジェーン・バーキン、ロディ・マクドウォール、ダイアナ・リグ、マギー・スミス他

最近、なんかやたらとNHKのBSハイビジョンでクリスティー作品放送してるなと思ったら、なんと生誕120年ですって。それで続々といろんな作品を流してるみたいです。
で、その選ばれた輝かしい作品のひとつが、よりによってこのピーター・ユスチノフ主演のポワロ。なんでまたピーター・ユスチノフやねん。ていうか徳丸的にはせっかくクリスティーの生誕120年なんだし、ここいらで思い切ってデヴィッド・スーシェ版ポワロの再放送をぶち上げてもらいたいものですが。これまでの20年分の作品を、毎日毎日観られる日々。オゥ想像しただけでヨダレが出てきます(笑)。

まぁスーシェ版ポワロはこのあと新作4本放送されますからそちらを期待するとして、こちらのユスチノフですよユスチノフ。どうも彼が演じるとポワロさんが小馬鹿にされてる気がしてなりません。なんですかあの水着姿は。残念ながら徳丸は原作「白昼の悪魔」を読んでいないので、ポワロさんが海水浴するシーンがあるかどうかは定かではないのですが(確かスーシェ版では泳ぐシーンってなかった気がしますが)、なにもあんな屈辱的シーンにするこたぁないでしょう。

そいでもって肝心のストーリーの方ですが、こちらはいたってサクサクと進みます。絶対何も考えず行き当たりばったりに捜査してるとしか思えないユスチノフのポワロが、真相を誰に教わったのか、ラストでは見事に謎解きしてくれます。しかしトリック的にはけっこううまい作品ですよね。もうちょっとで完全犯罪だったのに。惜しかったですな。
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