2008年06月15日

片腕必殺剣

〈原題・製作年〉獨臂刀(1967)
〈製作国〉香港
〈監督・脚本〉チャン・チェ
〈脚本〉ニー・クァン
〈出演〉ジミー・ウォング、チァオ・チァオ、ティエン・ファン、ヤン・チーチン他
〈一口メモ〉出たわ!!WOWOWの「ショウ・ブラザース作品特集」の中の1本。あるアクシデント(?)で右腕を斬り落とされた主人公が、左腕だけで剣を使い、強敵に立ち向かっていくサマを描いてます(←めちゃはしょった説明だけど)。言うまでもありませんが、まったくもってワンシーンごとに、ツッコミどころのオンパレードです(笑)。ま、それが楽しみで観てるんだけどっっ♪

さぁて、どこから始めましょうかね(笑)。戦いのシーンそのものは、あまり印象ないんですよ。違う意味で「スゲー」と思わされるのは、この作品の目玉(?)【金刀鎖】ぐらいッスか?コレで金刀を封じたところを、別の小刀でグサッと刺すという、非常に姑息な手段です。これ許したら何でもありだろ、と思わずにはいられません。でも主人公にせよ敵にせよ、どちらにしたって戦闘スタイルは“地味”の一言ですけど。主人公は片腕だから、重くて長い金刀は振り回せなくって、父の形見である折れた剣を使って地道に相手を斬っていく、といったものですから。取り立ててアクションシーンで目を見張るものはないんですよねぇ。それよりもやはり、この映画の見どころは、アクション以外の細かい部分でのボケでしょう(笑)。

外せないのがそもそものもともと、主人公が片腕になる理由です。これは凄まじい。なんであんな小娘が駄々をこねてちょっと刀を振り回したぐらいで、大の男の腕が斬り落とされちゃうんですか。それも将来を嘱望された、そこそこ腕の立つ武術家だというのに。いくらなんでもそりゃないぜ。あまりにもごくあっさりすぎるので、斬った本人と同じくらい観てるこちらも茫然としましたよ(笑)。まぁ彼が腕を斬り落とされないと物語は始まらないので、仕方ないっちゃあ仕方ないんですが、この理由付けには参ったなぁ。

さらにその主人公の苦難の元凶:ワガママ娘についてですが、よく考えたら他の兄弟子たちは「父親が武術を教えると甘やかすから」という理由で親元を離れ、主人公の師匠のところに預けられてるんですよね。だったら自分の娘もよそに預けて鍛えてもらえよ、という気がするのは徳丸だけでしょうか(笑)。兄弟子たちを叱りつける師匠を見ながら「矛盾してるな〜」とか思ったんですけど、めちゃ子育て失敗してますよ、師匠。あなたの娘はろくでもないです(顔はカワイイけど)。「(娘がワガママなのは)お前が甘やかすからだ」とか言って奥さんのせいにしてましたけど、絶対この師匠の方が娘に甘いはずです(笑)。

それにしてもかわいそうなのは、主人公とそのお父さんですがな。お父さんはその昔、師匠を守って敵に斬り殺され、息子は師匠の娘に腕を斬り落とされ、この親子は2代にわたって、けっこうな損害を師匠一家から受けてます(笑)。「師匠には恩があるんだ!!」とか言って、その恩とやらに報いようと奮闘する主人公ですが、絶対恩を仇で返されてるのはキミの方だよ主人公くん。真面目だから気付いてないみたいだけど。でもさすがに、敵に人質とされた娘を救出に行って、助けた帰りにこの娘が「私の事が好きなんでしょ」と、まだバカな事をぬかした時には、主人公くんも怒ってましたねぇ(笑)。ちょっとおもしろかったです。

こんなのはまだ序の口で、倒した死体は誰が片付けるんだとか、何で弟子がぞくぞくいなくなってるのに、師匠はいつまでも気付かないんだとか、もはや使い古されたであろうツッコミが、わかっていても鑑賞中に頭をよぎってしまいます(笑)。コレがクセになるんですよねぇ。だから観るのをやめられないんだわぁ。

この『片腕必殺剣』シリーズも、『少林寺』シリーズに負けず劣らず、一筋縄ではいきそうもない、ツッコミがいのある匂いがプンプン漂ってます。続編も楽しみ♪
posted by 徳丸虎龍 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | お気に入り度:そこそこ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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