2008年06月29日

続・片腕必殺剣

〈原題・製作年〉獨臂刀王(1969)
〈製作国〉香港
〈監督・脚本〉チャン・チェ
〈出演〉ジミー・ウォング、チァオ・チァオ、ティエン・ファン、ワン・ピン、クー・フェン、ティ・ロン、ラウ・カーリョン他
〈一口メモ〉コイツはすさまじい(笑)。前作より血のりの量や、殺戮シーンの残虐さがグレードアップしてます。…が、それと同時におトボケぐあいもかなりグレードアップ。ツッコミどころの多さは軽く前作をしのぐでしょう。

フツー続編ってのは、徳丸の経験上、前作を上回る作品ってあまりないと思うんですけど、コレは例外ですねぇ。しょっぱなから“黒白刀使”が出てきた時点で、おトボケムードが全開に漂ってます。
今回のファンの敵は“八大刀王”とかいう8人組です。それぞれが斬新な武器を使います(どれもかなり卑怯です)。こいつらが自分たち以外の武術家を皆殺しにしようと、各地の流派に召集令状を送ったのがそもそもの始まり。今は農夫として妻:シアオマンと静かに暮らすファンの元へも、その手紙が届いたのです(例の黒白刀使によって)。

その後、同じ礼状を受け取ったルーとかいうじいさんが、ファンをたよってはるばるやってくるのですが、このじいさんが今後のストーリー展開を延々と語ってくれます。「あぁ、ファンも最初は協力を拒むけど、結局のところその八大ナントカと戦うハメになるんだな。で、こいつらザコはみんな殺されるんだろうな」といったぐあいです。そしてまぁ、大体その通りになります(笑)。

まぁ、ここでファンが出ていかなきゃ映画が始まらないんでそれはイイとして、問題(というか、ツッコミポイント)なのはファンの言動に矛盾が数えきれないほどあるってとこです。「剣の道は捨てて農夫になった」なんて大ウソはまだ序の口で、「堅気だから人は斬れない」とか「山にいるから世俗の事がわからない」だとか、笑止千万な言葉が目立ちます。だって世俗に疎いとか言いながら、結局乗り出した八大刀王退治の際、8人それぞれヘの対処法を誰よりもよく知ってます。一体どこで勉強したんですかファンさん。令状もらった時は八大刀王のハの字も知らんかったようなのですが。すべてがナゾだらけです。

そしていざ戦いが始まるともう、それこそ上を下への大騒ぎです。今回はファンだけでなく、剣を使う流派の弟子たち何十人かも一緒に戦う事になるのですが、所詮ザコたちなので死ぬシーンが唯一の彼らの見せ場です。ぶっちゃけ最後に生き残るのは、ファンとシアオマン(と、八大刀王に捕らえられていた剣の師匠たち)のみです。ですがそれぞれの死に様もなかなかに趣向が凝らしてあって興味深いです。印象に残るのはファンを戦いに引っ張りだすためシアオマンを拉致して、自分はさっさと敵の刃に倒れる(しかもかなり壮絶な死に方)若造かな。彼の死体発見時、仲間が木に吊るされてる若造を見上げながら「彼が奥方をさらったヤツです」みたいなごくあっさりした紹介をしたのもツボなんですが、それを聞いたファンがまったく興味なさげだったのが、徳丸的にかなりおもしろかったです。ていうか、こういうのばっかですこの映画(笑)。

まぁこのように、この映画のツッコミポイントにいちいちツッコミ入れてたらキリがないんですけど、とにかくいろんな意味でオモシロイ作品です。そういや八大刀王についてですが、無人となったファンの家に、そうとは知らず毒の煙を巻くトボケたお人だとか、前作でも敵役だったお人だとか、続々出てまいります。ちなみに一番エラそうなおっちゃんを演じてるのは、前作でファンの師匠だった人です(たぶん)。ラストでよってたかってみんなに切り刻まれます。
で、女の子が一人交じってるんですけど、この子はなかなかにヤリ手です。美貌を利用し、男性心理というものを巧みについて攻撃してくるので、彼女と対戦する剣士たちはけっこうあっさり殺られます。その容赦のなさが徳丸は気に入りましたねぇ(笑)。まぁ、映画だから許される話ですな。
posted by 徳丸虎龍 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | お気に入り度:そこそこ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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