2008年07月06日

仁義の墓場

〈製作年〉1975
〈監督〉深作欣ニ
〈原作〉藤田五郎
〈企画〉吉田達
〈脚本〉鴨井達比古
〈出演〉渡哲也、梅宮辰夫、ハナ肇、田中邦衛、室田日出男、成田三樹夫、三谷昇、山城新伍、多岐川裕美、芹明香他
〈一口メモ〉WOWOWで夜中に放映してたんで、なんとなく観ちゃいました。実在したヤクザ:石川力夫のハチャメチャな人生を、渡哲也主演で描いております。今や“温和なお父さん”的イメージ(徳丸から見て)の渡さんですが、今作ではなかなかの熱演で魅せてくれます。死んだ嫁さんの骨をボリボリかじるところなんか、背筋が凍りそうです。さすが元西部警察団長(←あまりカンケーない)。

主人公の危険人物:力夫。敵対するヤクザはもちろんなんですが、自分の組の親分から世話になった兄貴分にまで、何かの原因で頭に血が昇ったとたん、ドス持って襲いかかってくるので始末におえません。どうやら自分を抑えるすべを知らないみたいで、本能のおもむくままに相手を血祭りにあげてしまうといった感じです。いくらヤクザだとはいえ、それはそれなりに一応のルールってもんがあるんでしょうが、そういう理屈は彼に通用しません。人としての何かが基本的に欠けてるといった感じです。

深作欣ニ監督も、彼の行動には特に理由づけする事もなく、淡々と描いてます。ヘンに正当化するよりも、その方がイイんでしょうね。というより正当化するの、ムリだし(笑)。一応力夫にも、彼なりの美学だとか、人生の目的みたいなものがもしかしたらあったのかもしれませんが、他人には全然そんなふうに見えないんですよね。大事なものを片っ端から、自分で進んで壊していってるようにしか見えない。破壊衝動にとりつかれてるとでも言いましょうか。何にせよ、仁侠だとか仁義だとか、そういうのに無縁な人生って気がします。何もかも自分でブチ壊しちゃうんですからね。だからラストの壁の落書きにも、徳丸はちょっと違和感を覚えたんですけど。こんなハチャメチャな人が、あんなシャレた事(…か?)書くでしょうか。ムリから付け足した感がするんですけど。墓に刻んだ“仁義”の文字もナゾだし。だったら兄貴分を殺すなよって話なので(しかも半殺しにしといたのを、後でわざわざトドメ刺しに行ってるぐらいですからねぇ)。

重度のヤク中を演じている田中邦衛さんも、油断してるといきなりピストル撃ちまくりで(笑)、要所要所で力夫をフォロー(?)してくれてますが、この二人組のイッちゃってる感がなかなかにアブなくて好きです(笑)。あと全然カンケーないけど、ラストで力夫が飛び降りた際の血のりの量、この映画の中でアレに一番ビックリしました(笑)。まぁあれだけメッタ刺しにされて生き延びたぐらいですから、常人より血液の量が多いんでしょうね、きっと。
posted by 徳丸虎龍 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | お気に入り度:がんばれ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。