2009年03月01日

狂ったシナリオ

〈原題〉Murder, Smoke and Shadows
〈演出〉ジェームズ・フローリー
〈脚本〉リチャード・アラン・シモンズ
〈日本語訳〉額田やえ子
〈出演〉ピーター・フォーク(石田太郎)、フィッシャー・スティーヴィンス(池田秀一)、モリー・ヘイガン(佐々木優子)、ナン・マーティン(此島愛子)、スティーヴン・ヒル(池田勝)他
〈一口メモ〉なんでしょうコレは。えらく芝居がかってます。内容と合わせて、視覚効果に重点をおいて演出しているのでしょうか。そのせいなのかなんなのか、犯人にしろストーリーにしろ、えらくうすっぺらです。新シリーズには旧作の重量感とか渋さとかは求めてはいけないんでしょうか。

今回の犯人はまことにいただけません。手がかりとなる証拠品を死体遺棄現場に置き忘れてきた、というだけでもかなりアウトですが、よしんばそれでコロンボが来たとしても、抵抗するすべはまだあったはずです。それをまぁ、ことごとく怪しまれてしまう方向にもっていく、その焦り具合にがっかりです。グラスさえ片付けてないところにはビックリしましたよ。まぁ本人的には死体の顔も潰したし、自分との接点なんてバレっこないと思ってたんでしょうけど、被害者は事務所に電話してきて秘書とも話してるし、大勢の客とともにツアーにも参加してるし、大勢の人間に目撃されてるわけだから、「この3年会ったこともない」とかいう言い訳には、まさしくあっけに取られました。この犯人、若いのに才能のある優れた特撮監督らしいけど、残念ながら人として基本的な事は何もわかっていないようです。

てなワケで、今回の犯人を相手にするのは、コロンボにとってはいつも以上に簡単なことなのですが、そこはコロンボ、あっさり捕まえてあげません。この生意気な小僧をちょっとこらしめたい気持ちが強かったんでしょうかね。手に入れた証拠を小出しにしながら、ネチネチネチネチイヤミたっぷりじっくり追いつめていきます。たとえどれほどの才能があったとしても、自分の身近な人や支えてくれる人を大事せず、自分勝手なことばかりしていると手痛いしっぺ返しをくう、ということがすごくよくわかる教育番組的作品に仕上がってます。徳丸も気をつけようっと。
posted by 徳丸虎龍 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 刑事コロンボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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