2009年05月16日

オリエント急行殺人事件

〈作品データ〉
「Murder on the Orient Express」
1974年 イギリス作品 
監督:シドニー・ルメット
出演:アルバート・フィニー、ローレン・バコール、イングリッド・バーグマン、ジャクリーン・ビセット、ショーン・コネリー、アンソニー・パーキンス他

オチがあまりにも有名な、アガサ・クリスティー原作の1本。『アクロイド殺し』『そして誰もいなくなった』と並んで、クリスティーの発明した3大オチと徳丸は勝手に思ってますが、原作はもちろんこちら映画もなかなかに秀逸ですよ。出演陣は超豪華ですし。もうすぐ…というか、今撮影中なのかな、デヴィッド・スーシェ版ポワロさんの『オリエント急行』は。個人的にはそちらの方も期待大ですねぇ。

名探偵ポワロがたまたま乗り合わせた豪華列車:オリエント急行内で起こった殺人。死体に残された刺し傷は12箇所。事件のカギを握るのは、季節はずれなのに乗客で満員の車内と、5年前に起こったデイジー・アームストロング誘拐殺人事件。
あぁもし徳丸が、原作に関する知識をいっさいもたずにこの作品を観たら、犯人がわかるのだろうか。…いや無理だろうな(笑)。
かわいそうなことに徳丸は、先に述べたクリスティー作品の3本中2本で、原作読む前にオチを知ってしまうという不幸を経験しております。『アクロイド殺し』なんてアナタ、わかって読んだって何にもおもしろくないってーの!!(←力説)結末を読んで「えぇっ!!そうなの!?」と驚いてこそのクリスティー作品だっちゅーの!!(←誰に怒ってるんだか)

まぁてなワケで、この『オリエント急行』もオチは知っておりました。知ってはおりましたが、それはそれでまた違った楽しみ方ができるってもんです。わかって観ると、俳優陣の演技も細部までなかなかに凝っていて、きっと内容知らずに観てたら、み〜んな怪しく見えるんだろうな、と思っちゃいます。アンソニー・パーキンスとかハマり過ぎ(笑)。役柄も役柄だけに、ちょっと『サイコ』を彷佛とさせて、ゼッタイ怪しいっての。

このデイジー・アームストロング事件のモデルは、実際に起きた例のリンドバーグ事件だというのもこれまた有名ですが、実在の事件の方は真相はあいまいなままらしいですね。こちらの『オリエント急行』では、殺された人物が誘拐に関わっていたというところから真相が見えてくるわけですが、現実にしろ創造にしろ、悲しい事件です。

ポワロさんは、どちらかというとあんまり犯人を見逃すイメージがないのですが、今回の結末はまぁ、しょうがないかなと。あの状況で「いや、真相を明るみに出します!」とか言ったらおそらく消されてるでしょうし(笑)。そういや日本でもいよいよ来週から裁判員制度が始まりますが、“人が人を裁くことの難しさ”というのをこの作品からも感じられますねぇ。殺人というのは、法律によるともちろん罪です。が、果たしてこのオリエント急行で起きた殺人を裁ける人間、裁く資格のある人間というのが存在するのでしょうか?物語の結末が、そんなことを静かに語りかけているような気がします(徳丸だけか)。
posted by 徳丸虎龍 at 10:05| Comment(0) | TrackBack(0) | お気に入り度:やるじゃん! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/119606190
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。