2006年02月26日

狼の挽歌

〈原題・製作年〉Citta Violenta(1970)
〈製作国〉イタリア
〈監督・脚本〉セルジオ・ソリーマ
〈製作〉ピエロ・ドナーティ、アリゴ・コロンボ
〈脚本〉サウロ・スカヴォリーニ、ジャンフランコ・カリガリッチ、リナ・ウェルトミューラー
〈撮影〉アルド・トンティ
〈音楽〉エンニオ・モリコーネ
〈出演〉チャールズ・ブロンソン、ジル・アイアランド、テリー・サヴァラス他
〈一口メモ〉なんか画面が暑苦しい−。男くさい−。

高校時代、チャールズ・ブロンソンとかチャック・ノリスとかにやたらハマってる友人がいました。もっとも、彼女にとってのヤツらの扱いとは、徳丸にとってのアランくんと同じよーなもので(笑)、ヤツらの出演作品を観ては「あの映画おもろかった〜。むっちゃ笑えた〜」などとよく聞かされたものでした。だもんで徳丸自身はろくに映画を観た事ないんだけど、ヤツらの名前を聞くとつい笑っちゃうという“刷り込み状態”に陥ってたワケですよ。今から考えるとヤツらの何がそんなにオモロイのかさっぱり分かりませんが、まぁ当時はハシが転がっても笑っちゃう年頃でしたからねぇ(あぁ、遠い昔だわ…)。

で、この映画を観る前は、“主演:チャールズ・ブロンソン”というだけで「あぁ、ギャグ映画か」とか思ってたんですが、いざ観てみたらなんのなんの。なかなかがんばってる作品でした。出だしはブロンソンが恋人役のジル・アイアランドとやたらイチャイチャしまくってて、続けてお約束のカーチェイスシーンが出てきたんで「あぁ、出た出た」ぐらいに思ってました。そんで車がバーンと炎上してみたり(近くの建物の屋根まで燃えてた。いくらなんでも燃やし過ぎやろそれは)、追っ手とバンバン撃ち合いになって案の定ブロンソンが生き残ったり(って、そうしなきゃ映画終わっちゃうんでしょーがないけどさ)、「あー、ありきたりのアクション映画だな」と中盤までタカをくくってたんですよね。おまけにブロンソンと彼の妻でもあるジルの濡れ場がしょっちゅう出てはくるんですが、これがまぁイヤというほど毎回ジャマが入るんで(笑)肝心のところでぼかされてしまい、観てるこちらとしてはイライラしっぱなし。『極妻』の世良公則とかたせ梨乃の濡れ場を少しは見習えっちゅーの(←ソレと比べるか)。

まぁね、ストーリーとしては〈野心あふれる美女にまんまと利用された一匹狼の殺し屋の復讐劇〉というおちゃめな話なので、ホントに後半までは「ありきたりだなー」とずっと思ってたんですよ。でもテリー・サヴァラスがジル・アイアランドの夫である裏社会の大ボス役で出てきて、ブロンソンと対峙する展開あたりから少しずつ緊迫感が出てきます。芸達者なサヴァラス効果?(それにしてもこの二人、一緒に画面に出てくるとたまらなくむさ苦しいですな)そして結局、流れどおりジル(&知り合いの弁護士)に裏切られて警察に売り渡されるブロンソンですが、首尾よく逃げおおせます。その後のジル・アイアランドがイイんですわ。それまでは金と男好きなただのヤラせ女だと思ってたんですが、弁護士にそそのかされてブロンソンを裏切ってからも、彼への愛のために苦悩する姿をうまく演じてます。実はカシコイ女性だったのね彼女(の役は)。

ブロンソンが、高層ビルのエレベーターに乗りこんだジルと弁護士を狙撃するラスト、これはカッコよかったですねぇ。バキューンとかドガーンとか、いらん発射音をいれずにただ黙々と弁護士が撃ち殺されていく、うーんシブイね。また狙撃が終了するまでブロンソンの姿が見えないのもイイんだわ。んで、ジルはどーするのかと思ったら、姿の見えないブロンソンを探しつつ、ガラス越しに「愛してるわ」「私を苦しめないで」って懇願するんですが、ここも彼女の見せ場でした。その後ようやく画面に映し出されるブロンソンの表情。一瞬ためらい、やがて決意の引き金をひく…。なんだよ、なかなかやるじゃんかよチャールズ・ブロンソン(笑)。高校時代から15年を経て、やっとキミへの“(刷り込みによる)偏見”が解けそうだよ(まぁ、他の映画観てないから断言はできんが)。もっとも、狙撃現場となるエレベーターのスピードが異常に遅くて、そこがツッコミどころといえばそーなんですが(笑)、まぁあのステキなシーンに免じて許してやるよ(←何様?)。
posted by 徳丸虎龍 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | お気に入り度:そこそこ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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