2010年06月06日

座頭市千両首

〈作品データ〉
1964年
監督:池広一夫
企画・脚本:浅井昭三郎
脚本:太田昭和
原作:子母沢寛
出演:勝新太郎、島田正吾、坪内ミキ子、長谷川待子、城健三朗他


女の子が演じてみたり、アイドルが演じてみたりといまだ人気の衰えぬ座頭市シリーズですが、やはり本家本元はおもしろいです。この映画観た翌日に会社の同僚に内容を説明したのですが、市のセリフを言うときは知らず知らずのうちにしゃべり方が市風になってしまい、爆笑されました。まるで北島マヤばりですが、それぐらい夢中になって観られる映画です。

昔、市が立ち寄った村はいくさ中で、それに参加していた村人がひょっこり市と出くわします。
で、周りには誰もおらず、どう見たって市はただの通りすがり。それに斬りかかる理由はまるでないのですが、無謀にも市に向かっていく村のお人。そして例のごとくあっさりやられます。そのことを苦にして市は数年後にその斬った村人の墓参りに立ち寄ったわけです。
いくさ上のことだし、しかも斬りかかってきたのは相手の方だし、本来なら市がそこまでするいわれはなさそうですが、「斬らなくていい人を斬ってしまった」と、お墓に向かって謝る市をじっと見つめる馬子の女の子。彼女は実は市に斬られた村人の妹でした。
さぁそこから市は、計らずもその村を席捲する悪代官の陰謀に飲み込まれていってしまいます…。

ここいらへんでタイトルの“千両首”の意味がわかってきますが、国定忠治とかがフツーに出てくるので少々ビックリしました。あぁそうか実在の人物だっけ。
忠治親分と市とのやり取りも、これまた任侠ものっぽくて(イヤ、任侠ものですけどね)なかなかにシビれます。まぁ要は村人たちが必死で集めた千両をめぐって代官の陰謀が炸裂し、市と忠治親分に盗人の疑惑がかかって村人たちから迫害され、身の潔白を証明するため市が立ち上がる…といったストーリーです。ちなみに忠治親分は落ちぶれているので何の助けにもなりません。市が一人で奮戦します。
それにしても市は人を斬る方が専門だと勝手に思ってましたが、敵地に乗り込んで潜入捜査をしたり、金で情報収集してみたり(その後やっぱり斬りますが)と、なかなかな頭脳プレーを見せてくれます。ちょっとした名探偵です。

しかしやっぱりこの映画の魅力は、市の殺陣シーンでしょう。口だけ達者の悪役が市の相手として出てきますが、こいつはラストで市と対決するときにわざわざ馬でやってきて、武器のムチ(!)を使っていきなり市を馬で引っ張りまわします。こんなものタイマンも何もあったモンじゃありません。まったく卑怯なヤツです。
まぁしかしいざ対峙してみるとあっさり殺られるので、彼なりにがんばったのだということにしておきましょう。
他にも忠治親分を助けるために市がおとりになって役人どもをおびき寄せるシーンがありますが、そこでは市の約百人斬り(←数暫定)が見られます。そのとき市はいきがかり上子どもを連れてるんですが、敵をザバザバ斬りながらまとわり付いてくる子どもをよく間違えずに斬らないもんだと感心させられます。さすがです。

終わりに余談ですが、映画序盤で市が村人たちとお祭りの太鼓を叩くシーンがあります。そこでバチをカッコよくクルクルッと回して受け取る市ですが、どう見てもあきらかにバチを凝視してます。思わず「今見た!バチ見た!」とツッコミ入れちゃった徳丸でした(笑)。
posted by 徳丸虎龍 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | お気に入り度:なかなか! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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