2006年04月23日

Vフォー・ヴェンデッタ

〈原題・製作年〉V For Vendetta(2005)
〈製作国〉イギリス、ドイツ
〈監督〉ジェームズ・マクティーグ
〈製作〉ジョエル・シルヴァー、グラント・ヒル
〈制作・脚本〉アンディ・ウォシャウスキー、ラリー・ウォシャウスキー
〈制作総指揮〉ベンジャミン・ウェイスブレン
〈キャラクター創造〉アラン・ムーア、ディッド・ロイド
〈撮影〉エイドリアン・ビドル
〈衣装〉サミ−・シェルドン
〈編集〉マーティン・ウォルシュ
〈音楽〉ダリオ・マリアネッリ
〈出演〉ヒューゴ・ウィーヴィング、ナタリー・ポートマン、スティーヴン・レイ、ジョン・ハート他
〈一口メモ〉あくまでも優雅に、そして華麗に破滅へと突き進んでいく“V”にホレた。しかしあの仮面の下の顔がヒューゴ・ウィーヴィングだというだけで、やるせない気持ちになる。

ヤバい。ヤバすぎる。徳丸の生涯映画ランキング1位の座を脅かす映画が、『道』以来約15年の歳月を経て、ついに現れたよ(笑)。しかもジョエル&ウォシャウスキー兄弟がらみの作品だなんて、まったく不快だなぁ(笑)。しかもこの映画の主人公“V”を演じてるのが、あの『マトリックス』シリーズの“エージェント・スミス”だなんて、まったく遺憾だなぁ(苦笑)。徳丸は、ヒロインであるナタリー・ポートマンと同じく、映画の間中この“V”に恋してたワケでして(爆)、それで余計映画に対する思い入れが強くなっちゃってるのかも知れません。しかし観る前に“V”が“エージェント・スミス”だって気付かなくてよかった。気付いてたらゼッテー集中力も意気込みも削がれてるよ(笑)。

この映画は、完璧に練り込まれた脚本&その緻密なストーリーを華麗に動かしていく主人公“V”の絶妙なキャラクター造形、そしてその難役をまさに“体当たり”で見事に演じきった、ヒューゴ・ウィーヴィングの才能の勝利でしょう。何はなくとも、とりあえず“V”。彼が創造され、ヒューゴが“V”と同化した時点で、この映画の成功は決まったようなもんです。ナタリー・ポートマンはオマケみたいなもんだね(笑)。イヤそりゃ−、彼女の役柄は重要ですよ。“V”の狂ったココロに一瞬でも“潤い”をもたらす存在ですから。でもねー、ナタリーの演技ど−たらじゃなく、ハッキリ言ってその役を演じるのは別に彼女じゃなくてもイイんですよ。例えばジェシカ・アルバとか(←ってこれは単に徳丸の好み)、その辺の“ちょっと演技がうまくてカワイイ女優さん”ならば。ただ“V”ですね、彼を演じるのは、これは誰でもイイってワケにゃあいきません。傾げた顔の角度によって表情が変わる仮面、滑らかな指の動き、意志を感じさせる身のこなし、そしてなにより全身から匂い立つ、狂気を含んだ優美な色香。これらを最初から最後までずうっとミョーな仮面をつけたままで、肌を露出する部分のほとんどないコスチュームを着、『おそ松くん』のイヤミみたいな髪型のカツラを被って(笑)表現するんですからアナタ、タダ者じゃないですよヒューゴ・ウィーヴィングは。いやぁまいった。また彼の“話し方”というか、“声の抑揚”がゾクゾクするほどイイんですよねぇ。仮面の奥から聞こえてくる、穏やかで尊大で、相手をたしなめるような、心の奥まで見透かしてるようなウットリする口調。あぁステキ(笑)。…しかしいかんせん、ヒューゴの“素顔”の方は、ちっとも徳丸好みじゃないんだな(笑)。まぁ映画中では、彼の“素顔”はまったくの問題外なんで(笑)、そこは置いておくとしましょう。

“V”の印象が強烈すぎて、また随所にいろんな意味でショッキングな映像が出てくるので、勢いで進んで行く映画なのかと思ったらさにあらず。感心するほど計算されたストーリーにビックリしました。だってこれ脚本がウォシャウスキー兄弟でしょー(笑)、それなのに「どしたん!」ってぐらい、しっかり練り込まれてるんですもん。アクションあり、サスペンスあり、ナゾ解きあり、ロマンチックあり、グロあり…あ、エロはないなぁ。でもホント、見どころは満載ですよ。“V”&ナタリーの“主人公チーム”と、議長&公安などの“政府関係者チーム”、そして“V”を追いかける警官でありながら、“V”に関して調べをすすめるうち、深くてドス黒い〈秘密〉に巻込まれて行く“警視チーム”が三つ巴でストーリーに絡んで行く、その進め方が絶品だし。でもやっぱり結局はみんな“V”の思うツボというか、〈してやったり〉になるんですけど、そこがまた切なくて。最後は…ああなるしかなかったんだろうなぁ。でもあのラストだからこそ、ただのチャンバラもの、ただのヒーローもの(まぁ、精神的にかなり歪んだヒーローですが)に終わらなかったんでしょうなぁ。う〜ん、かめばかむほど味のある映画だ。

またこれ、ワキ役の方々もイイんだわ。“V”を執拗に追い続ける警視はそのタレ目に哀愁が漂ってるし(笑)、その部下は民主党の岡田元代表似で笑えるし(彼が出てくるたび「あ、岡田」と心の中でつぶやいてた徳丸)。“V”の復讐の究極目標“サトラー議長”はあのジョン“エレファント・マン”ハートだし、その他ストーリーに絡んでくるキャストはもちろん、政府に抑圧され時代に翻弄される一般ピープル等のほんのチョイ役まで、キャスティングに関してもまったく隙がない。ストーリーも、イギリスの歴史背景とか文化とか、世界の社会・政治情勢なんかももうちょっと勉強してたらもっとおもしろかったんだろうけど、徳丸みたくそれらに無知な人間でも純粋に“映画”として楽しめる作りになってます。なんだよもう、けなすところないじゃんかよ(笑)。ヒューゴ・ウィーヴィングの素顔ぐらいかぁ〜(笑)。
posted by 徳丸虎龍 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | お気に入り度:サイコー! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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