2006年11月30日

白夜

〈原題・製作年〉Le Notti Bianche (1957)
〈製作国〉イタリア
〈監督・脚本〉ルキノ・ヴィスコンティ
〈製作〉フランコ・クリスタルディ
〈原作〉フョ−ドル・ドストエフスキー
〈脚本〉スーゾ・チェッキ・ダミーコ
〈撮影〉ジュゼッペ・ロトゥンノ
〈音楽〉ニーノ・ロータ
〈出演〉マルチェロ・マストロヤンニ、マリア・シェル、ジャン・マレー、クララ・カラマーイ他
〈一口メモ〉美しい、大人のおとぎ話。あともうひと押し!といったところでマリア・シェルにフラれるマルチェロがかわいそーなんだけど、あまりの嘆きっぷりに笑える。

マルチェロ・マストロヤンニ&マリア・シェル共演という、ただもうそれだけで徳丸にとっては観なきゃいけないヴェリースペシャルな映画。二人とも特別に思い入れのある役者さんなので、久方ぶりの再会になんとなくウキウキしながら観てみましたら…期待どおり、心の奥にまで切ないものがじんわり染み入ってくる、なんともいえない穏やかさ漂う作品に仕上がっておりました。さすがヴィスコンティ監督。そして後で知ったけど音楽担当がニーノ・ロータじゃない。そりゃ徳丸が引き込まれちゃうのもムリないワケさ。キャストにしろスタッフにしろ、徳丸にとっては強力タッグじゃないですか、この組み合わせ。

それにしても、「かつてこれほどまで女性にコケにされるマルチェロを見たことがあるだろーか?」と自問自答したくなるほど(笑)、マルチェロ演ずる主人公:マリオにとってはかなりシビアなお話。マリア演ずるヒロイン:ナタリアってば、ホントに容赦のない女性でございますこと。しかしマリオとナタリア、どちらの立場からもそれぞれの気持ちが伝わってくるので、どちらにも感情移入しきらないし、どちらも責めることができない。でもやっぱ徳丸は女の子なので、ラストでナタリアの願いが成就し、文字どおり“幸せが訪れた”時には心からホッといたしました。しかしその後、独りぼっちでひっそり泣いているマルチェロにも気付いて、ちょっと「悪かったかな」と思ったりしました(←自分がフッたワケでもないのに)。でもダイジョーブ、マルチェロならなんぼでも女のコが寄って来るさ。劇中何度も「女性が苦手」だのなんだのほざいてましたが、「んなコトあるかい!誰よりも女の扱い慣れてるやろ!!」と思い切りツッコミ入れさしてもらいました(笑)。

ツッコミといやぁ、劇中マルチェロが踊り狂う意味不明のダンスシーンがあるんですけど、これがまた徳丸にとってはあの『オール・ザット・ジャズ』以来の衝撃でした(笑)。なんでしょうマルチェロのあの動きは。あの時あの場面でナゼいきなりあんな珍妙なダンスを踊らなきゃならんのでしょーか。コレ書きながら思い出すだけで笑えてくるんですけど、このユカイさ加減は直接観て確認していただくのが一番だと思います。これに限らず細かいところに目を向けると、わりとネタが豊富な作品なんですよ。マリアの“運命の人”は結局何者だったんだろうとか、マルチェロはその彼を見たことないワケですよね。それなのにマリアの手紙をどうやって渡そうとしていたのかとか(ハナから渡す気なんてなかったのかな?)、でもきっとそういう余計な部分はあえて語ってないんでしょう。そんなの別にいーような気がします。だって徳丸はマルチェロとマリアが出てるだけで十分幸せですから(笑)。

最近、赤ちゃんだの病人だのが人殺しだっただとか、宇宙から来たスライム野郎に地球乗っ取られただとか、マニアック度全開バリバリな映画ばっか観てたんで、久方ぶりにこういうまともな映画を観られて充実感でいっぱいです(笑)。ありがとうヴィスコンティ監督。
posted by 徳丸虎龍 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | お気に入り度:やるじゃん! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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