〈製作国〉アメリカ
〈監督・原案〉デヴィッド・ローウェル・リッチ
〈製作・原案〉ジェニングス・ラング
〈脚本〉エリック・ロス
〈出演〉アラン・ドロン、シルヴィア・クリステル、ジョージ・ケネディ、ロバート・ワグナー、デヴィッド・ワーナー他
〈一口メモ〉とばっちりで迷惑をこうむるアランくんとその仲間たちの、ドタバタ飛行合戦モノ(←違う)。
原題は『AIRPORT'79』なのに、邦題ではビミョーに1年ずれてるんですけどまぁそれはイイとして(笑)、またもやアランくん登場です。今回の役は今は亡き超音速旅客機・コンコルドのパイロットで、ジョージ・ケネディとコンビを組みます。しかし映画が始まってから10分ほどは、アランくんをはじめとするコンコルドに搭乗する乗員・乗客たちの人間模様を延々と見せられるので、ちょっとダルいです。観終わった今になって人間関係の説明が必要だったという事が分かるんですが、徳丸はもう少しで観るのをやめちまうところでしたよ(笑)。ダルさが限界に達した頃、事件が起こってようやくおもしろくなってまいりました。
マギーというテレビキャスターが物語のキモで、彼女は大会社の武器密売を証明する書類を託され、その書類を持ってコンコルドに乗ってるワケです。当然命狙われますわな。コンコルドはまずアメリカを出発して経由地のパリへと向かいますが、その道中あの手この手でコンコルドごとマギーと書類を葬ろうとする大会社の社長。彼はマギーの恋人でもあるのですが、人生かかってんですからそんなこと言ってられません。ミサイルで狙われ戦闘機けしかけられ、散々な目に遭い、機体はぐるぐると360度回転。巻き込まれる他の皆さんはいい迷惑です。それでもアランくんとジョージ・ケネディの見事なコンビネーションで奇跡的に難を逃れ、第1の見せ場であるネットを使っての着陸シーン終了。パチパチパチ。
パリで何食わぬ顔をしてマギーに会う社長。説得を試みますが彼女の意志は固く、翌日の番組で公表すると宣言されます。彼女を始末できそうなチャンスは何度もあるのに、ナゼかこの社長は“コンコルドごと彼女を葬る”というスタイルにえらく御執心で、今度は整備員を買収して荷物室のハッチに細工。“機内の気圧を変化させ、機体を爆破する”という作戦にレッツトライ。そんな事とはつゆ知らず、コンコルドはパリからモスクワへと飛び立ちます。
順調にハッチが開き、機体にあちこち穴が空き始め、またもやクルクル回される乗客の皆さん。それでも今度は慣れたもので、穴にハマって助け出されたら「一番イイ席に座ってたのに」と余裕をかます航空会社の社長さんとか、こんなことに巻き込まれる前は結婚をしぶってたのに、状況が状況なだけに盛り上がって機内で即席の式を挙げちゃうカップルとか、皆さんそれなりに楽しんでらっしゃる様子。大変なのはアランくんで、今度はアルプスの雪原に胴体着陸です。さぁがんばれ!…ってまァ、徳丸が声援を送るまでもなく、無事着陸しますけどね(笑)。
なんかこの映画、ちょっと調べたところあんまり評判よろしくないんですけど、徳丸はわりと楽しめましたよ。ジョージ・ケネディは渋いし、フライトエンジニア役の人も目立たないけどイイ仕事してたし(笑)、乗客の方々も昔の佐藤蛾次郎サンみたいなおっちゃんがいたりして個性的だし。“エアポート・シリーズ第4弾”という位置付けなので、徳丸が観ていない他のエアポートシリーズ3作品に比べたら劣るんでしょうか。それとも徳丸が単にアランくんに甘いだけなんですかね(笑)。
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そうそう、面白かったですよね。この映画。わたしもアランくんに甘いだけなのかもしれませんけれど。
確かにこの前の「エアポート75」と「大空港」は、もっと丁寧に創ってあったようにも思います。
でも、
>アルプスの雪原に胴体着陸
あそこは、凄い場面でしたよね。まるで実写を見てるようだったな(大げさかな?)。ミサイルを避ける機長さん方の緊張感あふれる表情も良かったですよね。
わたしは、最後に脱出するときのスチュワーデスさんの足にドキッとしましたよ(笑)。やですね、おやじって。失礼しました。
では、またね。
お返事遅れましてすみません。
もはやうすぼんやりとしか覚えてない映画ですけど、やたらと大笑いしながら観た記憶があります。
女ひとり消すのに飛行機ごとて。その動機だけでも十分ツボにハマります。ナイスな映画です。